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デンデラ

デンデラ (新潮文庫)

デンデラ (新潮文庫)

フリッカー式」も読んでいないのに本書と
「灰色のダイエットコカコーラ」は読んでいるという、
この天邪鬼っぷり…(*^^)v
姥捨てされた70歳以上の老婆が50人…
それらが登場人物ということで中々の絵面。
読み応えありの400ページ強、でした。

〜そこに残酷なものを感じ取りました。死者は生者のためにできることがなく、生者は死者のために生きているわけではないという事実が、骨に貼りついているように思えたのです。斉藤カユは荒れたままの墓に入りますと、次々に雪を払い、白骨と化した死者や、腐敗を進行させている死者を見つける作業に熱中しました。斉藤カユはその中で、死者にはもう責任がないということに気づき、優しい感情がやってきましたが、無視を決めこみました。同情してはいけない気がしたからです。

「辛いことも、楽しいことも、敵も、味方も、逃避も、決断も、曖昧も、すべて戦いで勝ち取った結果として自分の中にある。だからな、遊びがあってはいけない。油断があってもいけない。流れに身をまかせるだけでは、流れの中に落とされてしまう」

うん。中々好きな文章がちょこちょこありました。
「1000の小説とバックベアード」も探してみようっと。